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書評のようなもの(仮)

SF、ラノベ、漫画、音楽なんかの記事をgdgd書いたり、DTMして遊んだり。

星界の紋章Ⅰ・Ⅱ/森岡造之

アニメ SF ライトノベル

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星界の紋章」シリーズ1・2作目。

 96年に1作目が刊行され今現在も続いている和製スペース・オペラ。今年の3月に「星界の戦旗V」が前巻より約10年ぶりに発売していた。「星界の戦旗」は、「星界の紋章」の続編にあたるシリーズで、この二つをあわせて物語全体の「第一部」が完結するとのこと。 続く第二部は、一体いつ刊行する予定なんだろうか? といった疑問を抱きつつ本作を読んでみました。

面白かった。 「ユアノン」という未知の素粒子の発見によって、恒星間航行を実現した人類が、太陽系外にまで生活園を拡大した未来が舞台。この未来では、遺伝子操作によって不老長命を得た人類種「アーヴ」と、その他の人類種が団結した「人類統合体」という二つの勢力が存在し、互いに対立してます。

本作は、その二つの勢力間で勃発する大きな戦争を背景に描いています。物語のメインとなるのは、その戦争に巻き込まれたアーヴ皇族の娘・ラフィールと、貴族の息子・ジントのSF冒険ジュブナイルになります。なので、ワクワクする冒険ものとして単純に楽しめますし、主人公とヒロイン(ジント&ラフィール)の少年少女らしい愉快な会話にもめっぽう惹きつけられる。生まれも育ちも純血のアーヴであるラフィールと、ほかの人類種とのハーフであるジント。全く異なる価値観を持つ彼等の掛け合いは、物語の中でもとりわけ見所ではないでしょうか。

 もちろん、その他にも魅力的な部分はたくさんあります。星界シリーズの要にもなっている「通常宇宙」と「平面宇宙」が隣接する世界設定もそうだし、その「平面宇宙」の物理法則を利用した戦艦バトルなんかも興味深い。物語の付録として付いてくる「アーヴ語」の詳細も細かく作り込まれていてひじょうにSF的だなと思います。