書評のようなもの(仮)

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女子高生、リフトオフ!(ロケットガール1)/野尻抱介

女子高生、リフトオフ!  (ロケットガール1)

2007年に富士見ファンタジア文庫より刊行された「ロケットガール」の復刊。連載が始まったのは1992年だそうです。ちなみにアニメ化もしてます。

本作も、野尻さんらしいライトノベルと本格SFが見事にとけあった宇宙開発青春ストーリーといった感じでひじょうに楽しめました。『ふわふわの泉』が復刊したとき同様、古臭さをまったく感じさせない瑞々しい物語に相変わらず引きこまれます。

失踪した父親を探して、ソロモン諸島に訪れた女子高生・森田ゆかりが、現地で出会った「ソロモン宇宙協会」の人にスカウトされ宇宙飛行士に挑戦するお話。宇宙飛行士といってもスペースシャトルのような大型のものに乗るのではなく、それよりもさらに小型で軽量な一人乗り有人ロケットに搭乗して宇宙に行くのだそうです。小型であるぶん重量制限も厳しくなるため、ゆかりのような体重の軽い子がベストなんだそうで。

ゆかりがくる以前にいた宇宙飛行士(男性)は、体重オーバーで無茶な減量を強いられたため、それに耐えられず基地から逃亡している。物語の最初も彼の逃亡劇から始まります。今回、彼女がスカウトされたのは、適正があったこともありますが、有人ロケットに誰も乗る人がいないという理由からでもあります。(最初から崖っぷち!)

フツーの女子高生をいきなり宇宙飛行士に任命するといったトンデモ展開は、ラノベ的で愉快ですが、その後も、お気楽かつ大胆に物語は進行してゆく。妙なところで足踏みせずサクサク読める爽快さが心地良いですね。実はそこが「野尻さんのSF好きだなあと」思うゆえんの一つでもあります。

上に記載した『ふわふわの泉』の他にも『南極点のピアピア動画』『太陽の簒奪者』『沈黙のフライバイ』も読みましたが、今のところ全部面白かったです。そろそろ「クレギオン」シリーズに挑戦していずれは野尻SFを制覇したいという謎の使命感に駆られている今日この頃なのでした。

ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)

ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)

 
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

 
太陽の簒奪者

太陽の簒奪者

 
沈黙のフライバイ

沈黙のフライバイ

 
女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

 
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)