書評のようなもの(仮)

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灰と幻想のグリムガルlevel.1.2.3/十文字 青

灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
 

 ここ最近読んだラノベで一番楽しめました。

物語は、ファンタジーRPGふうの異世界に飛ばされた主人公達が、異星界で生き抜くために、仲間を探して、パーティを組んで、ジョブに就いて、モンスターを狩って、生活資金を稼いでいくオーソドックスな冒険もの……なんですが。元いた世界の記憶も、異世界に関する情報も皆無の主人公達にとってまずモンスター狩りを始めるまでが大変だった! 最初の頃なんかは正直、何をすればいいのかすらわからないといった感じで右往左往しまくったあげく、ようやく、街のどこに何があるのかとか、お金のやりくりとか、情報収集の仕方とか、身をもって知っていくのです。

え? そんなところから始めるんだ。というくらいのスタート地点から手探りで地道に活路を切り開いていく感じがとんでもなくリアルなので、感情移入するのも早かった。自分がもし異星界に放り込まれていたら、多分、こんなふうになってたかもしれないなあ、とか、いろいろ想像が膨らんだりして楽しかったです。

あと、主人公に主体性がなく等身大なのにも共感を覚えました。というより、パーティメンバーの大半がそんな感じで、全員を引っぱっていくようなリーダーが聖騎士の子以外に見当たらない。なので、その子にいろいろ頼りきってしまうのですが、これが後になって惨事を招いてしまうのです。なんとなく嫌な予感はしてましたが、ゴブリン狩りでまだ精一杯な一巻で早くもこんな展開になってしまうとは意外だった。それを皮切りに、さまざまな壁に衝突しながらちょっとずつ成長していくメンバー達の今後の行方がひじょうに気になります。毎日を全力で生き抜いてる感じがひたすらに眩しい作品でした